経済指標という言葉をなんとなく耳にしたことがあると思います。
今回はアメリカの経済指標を例に指標を3つに分類して見ていきます。
経済指標というのは、経済の現状や将来の見通しを理解するために重要なものです。
一般的に【先行指標・一致指標・遅行指標】に分類されます。
【先行指標】
経済活動の将来の動向を予測するために使用される指標であり、経済の転換点を示す前に変動する傾向があります。
・製造業の新規受注:製造業の活動を示し、将来の製造業生産を予測します。
・新規失業保険申請件数:労働市場の健康状態を示し、失業者の増減を早期に反映します。
・住宅着工件数:住宅市場の活動を示し、経済の全体的な動向を予測するのに役立ちます。
【 一致指標】
現在の経済状況を反映する指標であり、経済の活動が変動する際に同時に変動する傾向があがあります。
・個人消費支出(PCE):消費者の支出行動を示し、経済の現状を反映します。
・実質GDP:国の全体的な経済活動を示し、経済の健康状態を直接反映します。
・非農業部門雇用者数:労働市場の健康状態を示し、経済の全体的な活動を反映します。
【遅行指標】
経済活動の変化が起こった後に変動する指標であり、経済の動向を後から確認するために使用されます。
・消費者物価指数 (CPI):インフレーションの測定に使用され、経済活動の結果として物価の変動が遅れて反映されます。
・失業率:労働市場の遅行指標であり、経済の変化が労働市場に反映されるのに時間がかかるため、遅れて変動します。
・企業利益:経済の変動が企業の利益に反映されるのに時間がかかるため、遅行指標として機能します。
これらの指標を確認し組み合わせて判断することで現状の経済の状況を把握でき、今後の合功を予測することに利用できます。