株式市場を見ていく上で大事なのが消費者物価指数(CPI)になります。
消費者物価指数の動向で中央銀行は政策金利を調整します。
*中央銀行は物価の安定と雇用の安定を目指しています。
基本的な考えかたとして、政策金利が上昇すると株式市場を中心とした金融資産の価格は下落する一方、政策金利が下降すると株式市場を中心とした金融資産の価格は上昇するとされています。(例外ももちろんあります。)
今回は2024年4月の消費者物価指数をみていきましょう!
全体の物価上昇率としてアメリカの4月は前年同月比で3.4%となり前月の3.5%からやや下がっています。
経済の動きとして、不景気になると物価が下がる(デフレ)、景気が良いと物価が上がる(インフレ)傾向があります。
今回は下がっているので、結論としてインフレはやや減速といえます。
インフレがやや減速をより判断するために内訳も見ていきましょう!
大きく3つの観点から見ていきます。
・エネルギー
・サービス
・住宅
まずは、エネルギ−の変化を見てみましょう。エネルギーは原油相場に左右され上下動が激しい傾向があるため生活に影響を与えやすいです。
エネルギーの上昇率では14.4%となっており、前月の14.5%から少し下がっています。原油価格は金利上昇により価格が下がってきているため、エネルギーは今後デフレになる可能性が考えられます。
サービスの変化も見てみましょう。
サービスは5.1%となり前回の6.5%から下がりました。ただ、まだまだ高い数値のため、インフレ継続の可能性が考えられます。
住宅の変化の見てみましょう。
住宅は2.7%となり、前回の4.9%から大きく下がりました。この数値はインフレを抑えられていると考えられます。
【まとめ】
インフレ率がやや減速したことで、アメリカの中央銀行(FRB)が利下げする可能性がでてきました。株式市場は利下げ期待により、価格は上昇する傾向があります。
実際に、株式市場は価格上昇しましたね!
ただ、一方で景気後退に近づいたとも考えることができるため、今後の動向にも注目する必要があります。